年末、約20年ぶりにインフルエンザに罹りました。
前回罹ったのは牧師2年目が終わろうとする春先、青年たちの海外奉仕活動の引率としてスリランカに出かける直前のことでした。高熱でどうしようもなくなっていたところへ先輩牧師が現れ、私を病院に連れて行き、予定を1週間遅らせる措置をとってくれました。結婚前の独身の私には、一人でどうすることもできなかったので、非常にありがたかったのを覚えています。
それ以来、予防接種をすることもなく、しかしインフルエンザに罹ることもなかったのですが、昨年末はしっかり捕まってしまいました。
11月末、ネパールに出張に出かける日に39度の熱を出してしまったのですが、休むわけにもいかず、そしてこの時は体の感覚からしてインフルエンザではないだろうなという確信めいたものがあったので、頑張って出かけました。
約半日かけての移動中に、熱が完全に上がり切り、翌日にはかなり楽になっていたので、葛根湯を飲みながら約10日間の出張を乗り切りました。
かなり改善していたものの、帰りにタイに1泊したことで、ネパールとの気温差と、きつめの冷房とでまたしても風邪をひいてしまいました。
風邪をひくことを英語でCatch Cold (風邪を捕まえる)と表現しますが、まさにそんな感じで、自分からわざわざ捕まえに行ってしまったという気分でした。
その風邪が日本に帰ってからもなかなか治らず、ずっと37~38度台の熱があり、しかし38度では仕事を休む理由にはならないと思って、週末もほとんど休みなく働き続けた結果、ついに今度はインフルエンザを捕まえることになってしまいました。
天皇誕生日くらいから熱が高くなり始め、咳が出始め、そして急に仕事をする気持ちが失せてきました。翌日の朝、起きたくないと思った時は、もしかして自分は鬱になってしまったのだろうかとも思いました。本当にやる気が起きなかったので。
さらには食欲が減退し、いよいよおかしいなと思いましたので、熱が上がったらインフルエンザかもしれないと考え、一晩様子を見ることにしました。
するとその日の夜中に40度近くの熱が出たため、翌日病院に行ってみたところ(インフルエンザの検査はたいていどこのクリニックでもしてくれるようです。でも一応「自分の住んでいる地域名、インフルエンザ、検査」というキーワードで検索してみたところ、たくさんヒットしました)、インフルエンザA型の診断がくだりました。
お医者さん曰く、この冬はB型が流行るのではないかと言われていたということだったので、予防接種を受けたとしてもきっとB型を接種してもらっていたのだろうから、やっぱり結局は罹っていたんだな、などと思い自分を正当化してみました。
タミフルを処方してもらい、普段薬を飲んでいない私は、1回飲んだらその日の夕方には車を運転することができるくらい回復しているよと言われたのですが、決してそのようなことはなく、完全に解熱したのは、タミフルを飲み始めてから4日目のことでした。異常行動は出ませんでしたが(笑)少々期待外れの部分でした。
後で思ったのですが、食欲もなかったし、そもそも基礎体力が落ちていたところで引き寄せてしまったインフルエンザだったので、体力的にすぐに回復するという状態ではなかったのだろうなと。
抗生剤もそうですが、タミフルのような抗ウイルス薬と呼ばれているものは、ウイルスだけを狙って叩くということはできないのだと思います。ウイルスを叩くのと同時に体の中の健康な部分も叩いてしまうのだと思います。
ですから、ウイルスの活動は収まりますが、それと一緒に自分の基礎的な体力も奪われてしまっているような気がしていました。きっと、何の薬を使っても、その薬に叩きのめされないほどの体力がないと、治るものも治らないのだろうなと思わされました。
年末、大切な会議があったにもかかわらず4日も仕事を休むことになり、仕事仲間たちに迷惑をかけるだけかけ、個人的にそのまま冬休みに突入してしまいました。
ゆっくり休むことができたことはよかったですが、子どもたちと一緒に遊ぶ時間とその内容がかなり制限されてしまったので、そこは残念でした。
やはり40を過ぎると、これまでなかったことが起きてくるのだと思わされ、これからは、38度の熱があったら素直に仕事を休んで、もっとひどいことにならないように謙遜な気持ちで静養することが必要だと思わされました。
42歳は男性の後厄ですが、厄年とは良く言ったもんだなと改めて思わされます。
若い時のような無理はきかないということで、寝不足になるのもなるべく避けるようにし、無理をせずに、ほどほどの路線で進んでいこうと思わされた年末でした。
というわけで、2016年の抱負ならぬモットーは「無理をしない」でいこうと思った次第です。
今年もよろしくお願いします。
前回罹ったのは牧師2年目が終わろうとする春先、青年たちの海外奉仕活動の引率としてスリランカに出かける直前のことでした。高熱でどうしようもなくなっていたところへ先輩牧師が現れ、私を病院に連れて行き、予定を1週間遅らせる措置をとってくれました。結婚前の独身の私には、一人でどうすることもできなかったので、非常にありがたかったのを覚えています。
それ以来、予防接種をすることもなく、しかしインフルエンザに罹ることもなかったのですが、昨年末はしっかり捕まってしまいました。
11月末、ネパールに出張に出かける日に39度の熱を出してしまったのですが、休むわけにもいかず、そしてこの時は体の感覚からしてインフルエンザではないだろうなという確信めいたものがあったので、頑張って出かけました。
約半日かけての移動中に、熱が完全に上がり切り、翌日にはかなり楽になっていたので、葛根湯を飲みながら約10日間の出張を乗り切りました。
かなり改善していたものの、帰りにタイに1泊したことで、ネパールとの気温差と、きつめの冷房とでまたしても風邪をひいてしまいました。
風邪をひくことを英語でCatch Cold (風邪を捕まえる)と表現しますが、まさにそんな感じで、自分からわざわざ捕まえに行ってしまったという気分でした。
その風邪が日本に帰ってからもなかなか治らず、ずっと37~38度台の熱があり、しかし38度では仕事を休む理由にはならないと思って、週末もほとんど休みなく働き続けた結果、ついに今度はインフルエンザを捕まえることになってしまいました。
天皇誕生日くらいから熱が高くなり始め、咳が出始め、そして急に仕事をする気持ちが失せてきました。翌日の朝、起きたくないと思った時は、もしかして自分は鬱になってしまったのだろうかとも思いました。本当にやる気が起きなかったので。
さらには食欲が減退し、いよいよおかしいなと思いましたので、熱が上がったらインフルエンザかもしれないと考え、一晩様子を見ることにしました。
するとその日の夜中に40度近くの熱が出たため、翌日病院に行ってみたところ(インフルエンザの検査はたいていどこのクリニックでもしてくれるようです。でも一応「自分の住んでいる地域名、インフルエンザ、検査」というキーワードで検索してみたところ、たくさんヒットしました)、インフルエンザA型の診断がくだりました。
お医者さん曰く、この冬はB型が流行るのではないかと言われていたということだったので、予防接種を受けたとしてもきっとB型を接種してもらっていたのだろうから、やっぱり結局は罹っていたんだな、などと思い自分を正当化してみました。
タミフルを処方してもらい、普段薬を飲んでいない私は、1回飲んだらその日の夕方には車を運転することができるくらい回復しているよと言われたのですが、決してそのようなことはなく、完全に解熱したのは、タミフルを飲み始めてから4日目のことでした。異常行動は出ませんでしたが(笑)少々期待外れの部分でした。
後で思ったのですが、食欲もなかったし、そもそも基礎体力が落ちていたところで引き寄せてしまったインフルエンザだったので、体力的にすぐに回復するという状態ではなかったのだろうなと。
抗生剤もそうですが、タミフルのような抗ウイルス薬と呼ばれているものは、ウイルスだけを狙って叩くということはできないのだと思います。ウイルスを叩くのと同時に体の中の健康な部分も叩いてしまうのだと思います。
ですから、ウイルスの活動は収まりますが、それと一緒に自分の基礎的な体力も奪われてしまっているような気がしていました。きっと、何の薬を使っても、その薬に叩きのめされないほどの体力がないと、治るものも治らないのだろうなと思わされました。
年末、大切な会議があったにもかかわらず4日も仕事を休むことになり、仕事仲間たちに迷惑をかけるだけかけ、個人的にそのまま冬休みに突入してしまいました。
ゆっくり休むことができたことはよかったですが、子どもたちと一緒に遊ぶ時間とその内容がかなり制限されてしまったので、そこは残念でした。
やはり40を過ぎると、これまでなかったことが起きてくるのだと思わされ、これからは、38度の熱があったら素直に仕事を休んで、もっとひどいことにならないように謙遜な気持ちで静養することが必要だと思わされました。
42歳は男性の後厄ですが、厄年とは良く言ったもんだなと改めて思わされます。
若い時のような無理はきかないということで、寝不足になるのもなるべく避けるようにし、無理をせずに、ほどほどの路線で進んでいこうと思わされた年末でした。
というわけで、2016年の抱負ならぬモットーは「無理をしない」でいこうと思った次第です。
今年もよろしくお願いします。