休日前の終電に乗ろうとする人でごった返す駅のホーム。 乗車の列に並んでいると、私の前に立っていた若い女性が、ある方向にタタタッと走り寄りました。 私からはちょうど壁に隠れる位置だったので、何が起きているのかは分かりませんでしたが、誰かが倒れた様子で、辺りが騒然としています。 ほどなくして、上述の女性が自分の持っていたタンブラーの蓋を閉めながら戻って来て、私の前に並び直しました。どうやら、中に入っていたお水か何かを提供しようとしたようです。 しばらくすると、その女性の前に並んでいたもう1人の女性が、すぐそこにあった自販機で水のボトルを1本購入し、倒れたと思われる人に対して差し出しています。 電車が到着し、列が進んだ時に見ると、酔っていると思われる女性がしゃがみ込んでいます。 一瞬、どうしようと思ったのですが、駅員さんが来て対応してくれるかなと思い、そのまま電車に乗り込みました。 こういう時って、いつも、どうすれば良かったのかなと思います。 大体、フラフラになるまで飲むほうが悪いわけで、そんな人を助ける義務は無い。一緒に飲んでいた仲間がいただろうから、むしろ責任はその人たちにある。だが、困ったときはお互い様、だ。自分にだって少なからず人に助けられた経験はある。しかし、終電だったのが悪かった。あれがあと1時間早ければ、駅員さんを呼ぶくらいのことはできたかも知れない。非常ボタンを押すわけにもいかないし、しばらくしたら必ず全体を見回りに来る駅員さんがいるハズだから、何とかしてもらえるだろう。だがあそこにいたということは、彼女も終電に乗りたかったのではないだろうか。いゃ、下手に満員電車に乗ってボミットされても困る。駅員さんに案内してもらってタクシーに乗せてもらうのが良いだろう。・・・ 結論の出ない議論が頭の中で展開されるわけです。あぁ、情けない。 まぁ、しかし、それにしても、私の前に立っていた女性の行動の素早さと自然さはスゴかったと思います。パッと駆け寄っていましたし、しかも自分が持っていた飲み物を提供しようとする姿勢には頭が下がる思いでした。 そして、その後水のボトルを買ってあげた女性もすごいと思いました。しばらく迷っていましたが、それでも、見ず知らずの人に対して100円も払ったわけですから。 日本人、まだまだ捨てたものではない...
直訳で「現実逃避主義者」です。ブログを書く時というのは、ほとんどいつも現実逃避をしている時だという反省をこめてみました。