「確信犯」という語の意味をご存知でしょうか?
私はこれまで、確信犯とは、自分がしていることが悪いことであると判っていながら犯行に及ぶ人のことを指すとばかり思っていました。
ところが、違うんだそうですね。
確信犯とは、自分がしていることが正しいことであるとの確信のもとに行動を起こす人のこと(そしてそれが結果として犯罪である人のこと)を指すのだそうです。
ところがところが、辞書を引いてみると、次のようにあります。
かくしん‐はん【確信犯】
1 道徳的、宗教的または政治的信念に基づき、本人が悪いことでないと確信してなされる犯罪。思想犯・政治犯・国事犯など。
2 《1から転じて》悪いことだとわかっていながら行われた犯罪や行為。また、その行為を行った人。「違法コピーを行っている大多数の利用者が―だといえる」
[補説]「時間を聞きちがえて遅れたと言っているが、あれは確信犯だよね」などのように、犯罪ほど重大な行為でない場合にも用いる。2の意はもともと誤用とされていたが、文化庁が発表した平成14年度「国語に関する世論調査」では、1の意で用いると回答した人は16.4パーセント、2の意で用いると回答した人は57.6パーセントという結果が出た。
(goo辞書 http://dictionary.goo.ne.jp/jn/38874/meaning/m0u/ より)
つまり、元々の意味は、自分がしていることが正しいことであるとの確信のもとになされる犯罪のことであったにも関わらず、誤用とされている意味と理解していた人が大半を占めたため、辞書上でもそれを載せざるを得なくなったということなんですね。
「全然」は「全然かなわない」など本来は否定形と一緒に使うのが正しいが、最近は「全然大丈夫」など肯定形と一緒に使うことが増えたため、辞書上でも、両方の用法がアリだとせざるを得ない状況があるのと同じだということですね(でも、さらに遡ると、元来「全然」は肯定形と一緒に使われていて、誤用とされていた否定形と合わせて使う形が一般に広まっていたため、やがてはそれが正しい用法であるとされるようになったと聞いたことがあります)。
言葉ひとつをとっても、何が絶対的に正しいということは言えないというのが、面白いところだなと思います。
私はこれまで、確信犯とは、自分がしていることが悪いことであると判っていながら犯行に及ぶ人のことを指すとばかり思っていました。
ところが、違うんだそうですね。
確信犯とは、自分がしていることが正しいことであるとの確信のもとに行動を起こす人のこと(そしてそれが結果として犯罪である人のこと)を指すのだそうです。
ところがところが、辞書を引いてみると、次のようにあります。
かくしん‐はん【確信犯】
1 道徳的、宗教的または政治的信念に基づき、本人が悪いことでないと確信してなされる犯罪。思想犯・政治犯・国事犯など。
2 《1から転じて》悪いことだとわかっていながら行われた犯罪や行為。また、その行為を行った人。「違法コピーを行っている大多数の利用者が―だといえる」
[補説]「時間を聞きちがえて遅れたと言っているが、あれは確信犯だよね」などのように、犯罪ほど重大な行為でない場合にも用いる。2の意はもともと誤用とされていたが、文化庁が発表した平成14年度「国語に関する世論調査」では、1の意で用いると回答した人は16.4パーセント、2の意で用いると回答した人は57.6パーセントという結果が出た。
(goo辞書 http://dictionary.goo.ne.jp/jn/38874/meaning/m0u/ より)
つまり、元々の意味は、自分がしていることが正しいことであるとの確信のもとになされる犯罪のことであったにも関わらず、誤用とされている意味と理解していた人が大半を占めたため、辞書上でもそれを載せざるを得なくなったということなんですね。
「全然」は「全然かなわない」など本来は否定形と一緒に使うのが正しいが、最近は「全然大丈夫」など肯定形と一緒に使うことが増えたため、辞書上でも、両方の用法がアリだとせざるを得ない状況があるのと同じだということですね(でも、さらに遡ると、元来「全然」は肯定形と一緒に使われていて、誤用とされていた否定形と合わせて使う形が一般に広まっていたため、やがてはそれが正しい用法であるとされるようになったと聞いたことがあります)。
言葉ひとつをとっても、何が絶対的に正しいということは言えないというのが、面白いところだなと思います。