ある看護師さんから聞いた話です。
胎児の心臓と新生児の心臓の大きな違いについて。
胎児の心臓には、動脈管と呼ばれる動脈と静脈との間をつなぐバイパスがあります。それじゃぁ二種類の血が混じっちゃうじゃん!と思われたあなた、正解です。混じってしまうのです。
しかし、胎児の場合、まだ肺機能が動き始まっていないので、自分の中で血液のガス交換をする機能はありません。それは、お母さんがやってくれているため、胎児にとって大切なことは、できるだけ血液を効率的に体中に届けることなのです。それで、胎児の動脈と静脈の間にはバイパスがあり、あまり圧力をかけなくても血液が行き巡るようになっています。
それが、生まれた後、最初の呼吸をするために肺に空気が入る瞬間に、その圧力で動脈管は閉じ、二度と開くことはありません。
時々、動脈管が閉じない赤ちゃんがいるのですが、生まれた後は動脈と静脈を流れる血液が混じってはいけないため、カテーテルを入れるなどして人為的に閉じてあげる必要があるのだそうです。
このように、心臓と肺の機能を考えただけでも、生まれる前と後では人間は全く違う存在になるのだと思わされます。
まさにトランスフォーメーション、ですね。
なお、胎児の気道は体内では羊水で満たされているのですが、狭い産道を通って出てくる時に圧力で自然と押し出され、生まれた後に最初の呼吸がしやすくなる作用があるとのこと。ですので、帝王切開で生まれてくる赤ちゃんには、吸引をしてあげる必要があるようです。
ちなみに、産道には、生まれた後の赤ちゃんを病気から守るのに必要な細菌がいることが分かってきたようで、帝王切開で生まれる赤ちゃんには、お母さんの産道から採った成分を肌に塗るといったことも、最近の産科医はするのだとか。
何一つ無駄なことはなく、本当に「備えられた」中に私たちは生み出され、生かされているのだなと思います。
胎児の心臓と新生児の心臓の大きな違いについて。
胎児の心臓には、動脈管と呼ばれる動脈と静脈との間をつなぐバイパスがあります。それじゃぁ二種類の血が混じっちゃうじゃん!と思われたあなた、正解です。混じってしまうのです。
しかし、胎児の場合、まだ肺機能が動き始まっていないので、自分の中で血液のガス交換をする機能はありません。それは、お母さんがやってくれているため、胎児にとって大切なことは、できるだけ血液を効率的に体中に届けることなのです。それで、胎児の動脈と静脈の間にはバイパスがあり、あまり圧力をかけなくても血液が行き巡るようになっています。
それが、生まれた後、最初の呼吸をするために肺に空気が入る瞬間に、その圧力で動脈管は閉じ、二度と開くことはありません。
時々、動脈管が閉じない赤ちゃんがいるのですが、生まれた後は動脈と静脈を流れる血液が混じってはいけないため、カテーテルを入れるなどして人為的に閉じてあげる必要があるのだそうです。
このように、心臓と肺の機能を考えただけでも、生まれる前と後では人間は全く違う存在になるのだと思わされます。
まさにトランスフォーメーション、ですね。
なお、胎児の気道は体内では羊水で満たされているのですが、狭い産道を通って出てくる時に圧力で自然と押し出され、生まれた後に最初の呼吸がしやすくなる作用があるとのこと。ですので、帝王切開で生まれてくる赤ちゃんには、吸引をしてあげる必要があるようです。
ちなみに、産道には、生まれた後の赤ちゃんを病気から守るのに必要な細菌がいることが分かってきたようで、帝王切開で生まれる赤ちゃんには、お母さんの産道から採った成分を肌に塗るといったことも、最近の産科医はするのだとか。
何一つ無駄なことはなく、本当に「備えられた」中に私たちは生み出され、生かされているのだなと思います。